Automation Controllerとは、商用版のAnsibleである「Red Hat Ansible Automation Platform」に含まれる管理ツールです。バージョン3まではAnsible Towerと呼ばれていました。
Automation Controllerの機能
以下では、Automation Controllerに含まれる主要な機能を紹介します。
ダッシュボード | 実行ジョブや処理結果などが視覚化されることに加え、メールやチャットへの処理通知が可能 |
セキュリティ強化 | ロールベースの権限管理機能が利用可能で、各ユーザーが業務に必要なリソースだけを制御できるよう設定可能。他認証システム利用や、ジョブ実行時の認証情報(パスワード、秘密鍵など)の暗号化も利用可能 |
高度なジョブ管理 | ジョブの並列実行ならびに、ジョブスケジューリングが可能 |
ジョブテンプレートの利用 | ジョブテンプレート(プレイブックを含むジョブを実行する際に必要なパラメータのセット)を定義できるため、繰り返しのジョブ実施時の利便性が向上 |
REST API利用 | REST APIに対応するため、他システムとの統合が容易 |
OSS版と商用版の違い
商用版「Automation Controller」は、OSS版である「AWX」も提供されています。Automation ControllerとAWXでは、同等レベルの機能が提供されていますが、以下の点が異なります。
- 本番環境における利用
- AWXは本番環境での利用は非推奨となります
- 製品リリース
- AWXは最低限のテストでリリースされますが、Automation Controllerでは安定バージョンがリリースされます
- アップグレード
- AWXは最低限のテストでリリースされますが、Automation Controllerではライフサイクル期間内の製品の複雑なアップグレードテストも実施されます
- セキュリティパッチ・バグフィックス
- AWXは最新版のみの提供ですが、Automation Controllerは製品ライフサイクル期間内の全バージョンに提供されます
- Red Hat公式サポート
- AWXは公式サポートがありませんが、Automation Controllerでは公式サポートが提供されます。
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