Ansible Galaxyとは、自動化ツールであるAnsibleの利用者向けに提供されているサービス (SaaS) です。Ansible Galaxyでは、Ansibleコミュニティが開発したコレクションならびにロールの検索、ダウンロード、共有が行えます。
Ansibleには、無料版と有料版(Red Hat Ansible Automation Platform、以下AAP)がありますが、Ansible Galaxyはどちらのユーザーも利用できます。
Ansible Galaxyへは、https://galaxy.ansible.com/ からアクセス可能です。コレクション・ロールを入手するだけであれば、アカウント作成ならびにログインを行わずに利用できます。Cisco、Juniper、Aristaといったネットワーク機器メーカー向けのコレクションも提供されています。
Ansible Galaxyを利用するメリットは以下の通りです。
- 1,500以上のコレクションと2万9,000以上のロールの配布 (2022年8月5日 [更新日] 現在)
- コレクション・ロールの検索性の高さ
- 自身でコレクション・ロールを作るのに比べ工数節約が可能
- 無料での提供
なお、Ansible Galaxyを利用する際には、コミュニティにより作成されたコレクション・ロールには「動作保証がない」点に留意しておく必要があります。
- Ansible Galaxy上で配布されているコレクション・ロールを利用して、損害が生じた場合の補償はありません。テストを行った後に本番環境で利用しましょう。
- 入手したコレクション・ロールをそのまま利用できない場合は、開発元やコミュニティに問い合わせできます。問い合わせで問題が解決しない場合は、自身でコレクション・ロールを修正する必要があります。
なお、AAP提供元であるRed Hatは、Ansible Galaxyとは別に「Automation Hub」というサービス (SaaS) も提供しています。Automation Hubからは、Red Hat認定のコレクションの入手が可能です。なお、AAPユーザー向けのサービスであるため、利用するにはRed Hatサブスクリプションが必要になります。
ネットワーク自動化サービス「Automation Coordinator」
お客様ごとの最適な業務プロセスコンサルティングを含めたAnsibleによる自動化の導入(実際の運用)、ハイスキルなエンジニアによる並走型支援、クライアントワーク、チケットサポート、最終的にはお客様が自動化を自律して運用するためのスキル習得トレーニングまでをパッケージ化して提供するネットワーク運用の自動化支援サービスです。